家出後の滞在場所 インターネットカフェ

2019/09/01


最近のインターネットカフェは独自の進化を遂げておりただ漫画を読むだけ、パソコンを使うだけの場所ではなく快適に安く宿泊できる施設へと進化しており家出人の潜伏先としては定番です。

ドリンクバーが備え付けられているだけではなく、味噌汁、わかめスープ、ココア、コーンポタージュとお腹を満たしてくれる飲み物がほぼ全てのお店に置いています。
すごい所では、ポップコーン食べ放題、無料朝食バイキング、お菓子無料、などのサービスを提供しているお店もあり金銭的に余裕がない者が長期間滞在している場合も珍しくありません。
値段は8時間のパック料金で1200~2000円程が相場であり24時間のパックでは2500~4000円、1ヶ月の長期滞在では3万程で借りられます。
多くの店ではシャワーを設置しており1回300円程で使用でき又、シャワー室を常に解放しいつでも誰でも店員の許可なく自由にシャワーを浴びられるお店もあります。

店内だけで生活できる設備が整っているので家出人がインターネットカフェに滞在している場合は調査員との根比べになります。
食事は店内販売のカップラーメン、洗濯機も店内完備、最悪お金が続く限り出る事がありません。

従業員が協力的で捜索願いの有無によっては警察が介入してくれる場合もあるが、個人情報保護の意識が高まっているので従業員も家出人が店内にいるかどうか簡単には教えてくれません。
店員の反応で家出人が店内に滞在していると確信した場合は外で家出人が出てくるのを待たなければいけません。
24時間体制で延々と出てくるのを待っている調査は中々ハードなものです。

私が調査員を始めた頃はまだインターネットカフェの設備が今ほどよくなく家出人もそこまで滞在していなかったのですが、昨今では家出でもない貧困の若者が滞在するなど時代の変化を感じます。
時代が変われば貧困の者が集まる場所も変わる、有名な西成、山谷などの日雇い労働者の街も近年では住民の高齢化により福祉の街へと変貌を遂げてきており昔程の混沌とし雰囲気はありません。


家出後にインターネットカフェに滞在するのは男性が圧倒的に女性、特に若い女性はSNSなどを通じて犯罪被害に合う場合が多々あります。


次回は女性の家出についてお話したいと思います。



投稿者:g7pana