相談員の徒然日記

2022/02/08



以前、こんなご相談がありました。

「私を裏切って、同僚と付き合っている彼氏と、私から彼氏を奪った同僚に復讐したい。同僚は結婚していて、不倫なんです。2人が会っている証拠を押さえることは出来ますか?」

復讐のための調査はお引き受け出来ません。

「じゃあ、復讐じゃなければ調査していただけるんですか?復讐はしません。脅しにも使わないし、有効活用します」

有効活用というと、証拠を押さえて、その証拠をどのように使うのですか?

「同僚の旦那さんに、事実を知らせるために使おうと考えています。」

・・・言葉を変えて仰ってますが、根底にあるのはやはり「復讐」。

興信所や探偵の仕事は、何となく影のある仕事と言いますか、「お金さえ払えば、なんでもやってくれる」というイメージを持たれていることがあります。

世界のどこかには、復讐とか、陥れるなどの依頼を受ける会社があるかも知れません。いや、この世の中、どれほど恐ろしい仕事も多分存在しているはずです。探しようによっては、見つけられると思うし、要求される金額が払えれば依頼することも出来るでしょう。

しかし、我が社は「誰かを苦しめる可能性がある依頼」はお引き受けしないのです。

一本のお電話で、自分の仕事の意義を改めてハッキリと意識した、そんなお話でした。


投稿者:teikoku_tky4f