弊社「帝国興信所」が創業したのは1950年(昭和25年)のことです。
今からちょうど75年前、同じ1950年に興味深い出来事があったのでそのことについて書いてみようと思います。
「1950年12月7日、池田勇人蔵相の『貧乏人は麦を食え』という発言が大問題に」
(※この「貧乏人は麦を食え」という言葉自体は新聞の見出しであり、池田勇人蔵相の国会答弁での内容が誇張されたものとのこと)
当時は戦後の深刻な食糧不足の中、特に米を毎日食べるということは難しい状況にあったようで、所得の高低が大きく影響していたことは事実のようです。
そこで「貧乏人は麦を食え」と受け取られかねない発言が世間を騒がせ、池田氏は辞任に追い込まれたそうです。
その頃から75年経った2025年現在、原因は当時とは異なりますが昨年から続く米価格の高騰は国民にとって大きな問題になっています。
価格が下がる気配がないので、我が家では米の代わりに小麦製品(パスタ、うどん、パン)を食べる機会が増えました。
今では選択肢も色々あるので「主食は米じゃなくても問題ないな」というのが率直な感想です。
ただ、完全に米を断つというのも難しく、米を食べたい時もあります。
ある日スーパーの米売り場をチェックしに行ったところ、ふと「麦」(大麦)が目に入りました。
と同時に、外食時に食べた「麦ご飯」が頭に浮かびました。
牛タン定食やとろろご飯などで麦が混ざっているご飯自体は特に珍しくないですね。
価格を見ると5kg換算で2000円程。価格が高騰する前の白米と同程度だったので、試しに購入することに。
その日は白米に2~3割程度の麦を混ぜて炊いてみました。
特に味に違和感はなく、麦のプチプチとした食感も面白く、おいしく食べられました。
白米だけより安い上に栄養価も上がってむしろ一石二鳥では、と思いました。
多くの国民は物価高に追いつくほどには賃金は上がらず、実質賃金は下がり続けています。
我が家では「貧乏人は麦を食え」には「はい、そうします」と言えそうです。
2025年はとうとう米価格は下がることなく師走を迎えましたが、来年はどうなるのでしょうね。

投稿者:teikoku_diary
