東京本社のある渋谷では、ハロウィーンが近づくにつれ楽しみよりも警戒の空気感が高まります。
コロナ禍以前は、渋谷駅のハチ公側からセンター街にかけて大勢の人が集まり、警察官が配置されるなど規制が必要なほどの混雑ぶりでした。
今年は自粛ムードもなくなり以前のような混雑が懸念されるということで、渋谷駅周辺では「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません」という注意書きが掲示されていました。
今年は自粛ムードもなくなり以前のような混雑が懸念されるということで、渋谷駅周辺では「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません」という注意書きが掲示されていました。
特に昨年韓国で痛ましい事故が起きたことも、より警戒度を高めているようです。
混雑だけでも危険な話ですが実際はそれだけではなく、痴漢が横行したり車を横倒しにして暴れるなどの犯罪行為が発生していましたし、大勢の人が去った後には大量のゴミが散乱していました。
大半の人は純粋に楽しさを求めて集まってくるのだと思います。でも中には平気で他人に迷惑をかける人もいるのですね。
ハロウィーンと言えばお化けの仮装。
なぜ仮装をするかというと「お化けによる災いを避けるために、自分たちも仮装をして逆に怖がらせる、または仲間だと思わせる」という意味があるそうです。
渋谷のハロウィーンを思うと、お化けの仮装をした人間側の一部が災いを振りまいているようで何とも言えない気持ちになります。
そこでふと「お化けと人間ならどちらが怖いだろうか？」という問いが思い浮かびました。
弊社に寄せられるご依頼は元々何か不信感があってのことですが、調査をしてみると依頼者も想像すらしていなかったような真実が明らかになることがあります。
例えば浮気調査でのケース。
依頼者の知らないところで恋人が浮気しているのではと心配していたら、「既婚者であるにも関わらずその事を隠し、依頼者との結婚まで匂わせておきながら、実際には自分の家族と円満に暮らしている」という、実は依頼者側が浮気相手だったということがあります。
平気な顔をして依頼者と自分の家族とどちらも裏切っている…
その報告を受け取った依頼者がその場で涙を流して悲しんでいた、と伝え聞くことがあります。
調査員としても心が痛みますが、こういったケースは本当に残念ながらよくあるのです。
悪いものに関わってしまうと災いが降りかかるという意味では、お化けも人間も似たようなものではないかと思ってしまいます。
むしろお化けは悪いことをしそうな見た目をしているだけ分かりやすく、マシな気すらします。
探偵業界に身を置いていると人間の怖い面を目の当たりにする機会も多く、「どちらが怖いだろうか？」という先程の問いには「どちらも怖い」と思うのでした。
投稿者：teikoku_diary
